屋外用家具から得られること
「集める→戻す」の一連の流れを同時にやろうとすると、結構ホネだけれど、「第一部」「第2部」みたいに、分散して行うことで、負担感を軽くすることができるのだ。
我が家でも、この「お出かけ前のお片づけ」を徹底するようになって、帰ってからの夫婦ゲンヵや、子供を叱ることがなくなった。
お片づけせずに出かけていたときは、散らかつたリビングを見るとげんなりし、「ちょっと?誰ょこんなとこにこんなモノ置いたの?」「痛っ!ブロック踏んじゃった?」なんていう怒号が飛んでいたのだ。
とりあえずではあるが、片づいた(ように見える)部屋に帰ってくると、楽しかったお出かけの余韻に浸る余裕もあるし、疲れも早く取れる。
隅っこに隠したカゴの中身を処理するのなんか、フンフンフンのフーンである。
調理台の拭き掃除がしたくても、鍋や食器がしまわれず出しっぱなしなので、それらをいちいちどかして拭くのが面倒くさい。
ガスコンロの天板を洗いたくても、入れっぱなしのカレー鍋やヤカンが乗っていると、今度でいいや、と思ってしまう。
しかも、リビングと違い、調理担当者以外の目にふれる機会が少ないため、「まあいいや」と後回しにきれがちだ。
かくして、洗ったままの鍋や食器が積み上がり、調理に使った調味料のピンが立ち並び、買ってきた食材が袋に入ったまま床に置かれる、という事態が発生する。
困るのは、こうして出しっぱなしにされたモノたちが、掃除のジャマをするというまた、使いかけの食材も、「次の食事に使うから」といった理由で漫然と出しっぱなしになりがちで、しかも使われなかったりするため、台所はどんどん雑然としてくジや炊飯器は、もとより閉鎖空間には収納しようがないし、大量に持っている鍋の類も、とくに重いものは収納に手間がかかるため、出しっぱなしになってしまうことが少なくない。
9割方しまえるようにモノを減らそうこうなってしまうのを防ぐ一番いい方法は、「すべてのモノに住所を与え、出したら必ずしまう」ことである。
しかし、それができる人は多くないだろう。
台所は、多くて一日3回以上、4時間おきに使われる場所。
モノに比べて収納が少ないし、しまってもまたすぐ使うし、どうしたって出しっぱなしになってしまう。
だから、次善の策として私は、モノを減らすことにしている。
台所用品の多くは、他のモノと兼用できたり、代用できたりするものだ。
たとえば、ご飯は鍋で炊くので、炊飯器は要らない。
ガスコンロについている魚焼きグリルで、オーブントースターの機能を代用する。
そうこうするうちに、ホコリが台所を舞う油と水蒸気によってコーティングされ、ますます掃除がタイヘンになる。
台所によっては、その出しっぱなしの調理器具や食材のせいで、調理するスペースがなくなり、調理のたびに片づける羽目に陥ったり、もっとひどくなると、片づけるのが面倒なばかりに、料理をしなくなり、外食がちになってしまったり・・・。
コーヒーサーバーひとつで、コーヒー、紅茶、日本茶すべてを淹れる。
温泉卵はポウルと井で2重保温し、ホットサンドは具をはさんだパンの上に重い鍋を載せて作り、専用家電は持たない。
他にもいろいろな「兼用代用」をしているが、それで困るようなことはあまりない。
専用の器具を使わなくても、たいていのものは作れるものだ。
どうしても必要なら、近所で借りてくればいい。
一時の便利のためにモノを増やすと、その管理も掃除もタイヘンになってしまう。
凡人主婦の私、ご多分にもれず、台所の掃除なんて大嫌いだが、それでも、モノを減らすことを心がけているうちに、次第に掃除がラクになってきた。
モノが少なければ、収納ベタでもすぐにモノがしまえるし、全部のモノがしまえれば、ガランとした台所を掃除することは、それほど厄介ではないからだ。
料理は好きだけど、掃除が嫌いな人、収納も苦手な人が快適なキッチン、それは、「モノが少ない台所」、これ以外にない。
「元に戻すのが苦にならない」のがボイントモノがたくさんあり、その多くが常に動いているキッチンでは、収納が一大問題。
どうしたら、スッキリと片づく収納が実現するのかについては、ホントに長年、頭を悩ませてきた。
何しろ私、元に戻せない人間だから。
そんな自分と長年付き合ってきて得た結論は、「己を知れ」。
つまり、自分のやりそうな(やってしまいそうな)ことを、なるべく先回りして阻止し、自分にできなさそうなことは切り捨てる。
ダメな自分に引き寄せた収納である。
その要点をまとめてみた。
9割は収納する、背伸びして届かない収納は切り捨てる!私は小柄なので、背伸びしても手が届かないところには、初めからモノを入れない。
もちろん、踏み台を使えば、一番上の段まで使うことは可能だが、私の性格からして、いったん最上段から下ろしたモノを、再び収納するのが億劫になってしまう。
するとその間、そのモノは、その辺に居座ることになり、たいへんジャマである。
キッチンの使いやすさとは、「いかに平面(調理台)を空けておくか」にかかっているし、出しっぱなしにしておくと、あらゆるモノがたちまち油っぽくなる。
できれば100%収納してしまうのが理想だが、私にはムリ。
普段はどうしても出しっぱなしのモノが出る。
しかし、必要とあらば、9割のモノは、即時、絶対に収納できるようにしてある。
私は密かに「防空壕収納」と呼んでいる。
〃防空壕“に収納した後、最終的に平面上に出しておくのは「塩と砂糖入れ」「コーヒーポットとコーヒーサーバー」「スティックミキサー」だけ。
これを守っていれば、まあまあ気分よく料理ができるのだ。
体を動かさずに収納する!何といってもズボラな私なので、調理用具、調味料、残った食材や食洗機から出した茶碗などをしまうのに、一アクシヨンですむことが理想である。
ちょうど、バスケットの「ピボット」みたいに、片足を軸にして、体を回転させながら、居ながらにして「戻す」作業が完了するのだ。
立ったまま一歩も動かず、片手だけで、クルッ、クルッと皿茶碗を収納していると、だんだん動きがリズミカルになってくる。
こうすればしめたもので、「元に戻す」作業は、憂診から楽しみに変化する。
空いている空間がもったいない、という意見もあると思うが、すぐにしまえないような収納は、私のような性格の者にとって、かえって迷惑なのだ。
すぐにしまえないなら、ないも同じ。
そう考えれば、初めからその収納はなかったものと考え、そこにしまおうと思ったモノのほうを処分する。
その収納が自分にとって余分なものであると同様に、そこにしまおうと思ったモノもまた、自分にとっては持つ資格のない、分不相応なモノ、余分のモノだったのだ。
この、「一回で片手」を可能にするのは、適度な低さと、あまりギチギチに並べないことだ。
ラップやアルミホイルの類も、専用のラックなど使わず、吊り戸棚のガラガラの空間にただボンボンと戻していくだけなので、非常に気がラク。
出しっぱなしになることは少ない。
キッチンで文房具そして、ブタは本体につけず、必ず別に収納する。
そのほうがかさばらない。
何でも「入れ子」「重ねる」手の届かないところを放棄している分、収納スペースは狭くなっている。
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